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コスト・リーダーシップ戦略
コスト・リーダーシップ戦略とは、業界全体の広い顧客をターゲットにし、他社のどこよりも低いコスト実現することにより競争に勝とうとする戦略。
コスト・リーダーシップ戦略は、米国の経営学者マイケル・ポーター著書の『競争の戦略』の中で提唱された「3つの基本戦略」のうちの一つです。(3つの基本戦略にはコスト・リーダーシップ戦略のほか、差別化戦略、集中戦略があります。)
コスト・リーダーシップ戦略は、他社のどこよりも低いコストを実現することにより、競争に勝とうとする戦略で、低価格により競争優位性を確立しようとする戦略です。
コスト・リーダーシップ戦略の具体例としては、大量生産低コストを目指す「規模の経済」の追求、経験(ノウハウ)の蓄積から効率性が増す「経験曲線効果」の活用、仕入れ価格、オペレーションコストの削減などが挙げられます。
コスト・リーダーシップ戦略は、大規模な生産体制や規模の経済の追求を行うため、強者が取るべき戦略です。弱者がコスト・リーダーシップ戦略をとっても強者にミートされますので、まずうまくゆきません。
ただし、近年のユニクロやニトリに代表されるようなイノベーション(両社の場合SPAの導入)によるコスト・リーダーシップ戦略は、差別化された低価格実現のため必ずしも強者にミートされるわけではありません。
コスト・リーダーシップ戦略のリスクとしては、投資の負担増、差別化戦略をとる企業へのシェア移行、イノベーションによるコスト・リーダーシップ戦略をとる企業へのシェア移行などが挙げられます。
上記リスクを避けるため、コスト・リーダーシップ戦略をとる企業は、差別化戦略や集中戦略も並行して手掛けているケースが多いようです。
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