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※(子)はヤマダ電機の連結子会社、(親)は親会社、(持)は持分法適用会社を意味しています。
ヤマダ電機について
ヤマダ電機は群馬県高崎市に本社を置く家電量販店を運営する会社。創業者は山田昇、現在の経営者(取締役社長)は一宮 忠男。
家電量販店業界において、1兆円を超える売上高を誇り首位の座を独走する。郊外型店舗をテックランド、テックサイト、都市型店舗をLABIといった屋号で全国展開。
コスト・リーダシップ戦略
コスト・リーダーシップ戦略とは、ポーターの基本戦略のうちの一つで、業界全体の広い顧客をターゲットにし、他社のどこよりも低いコスト実現をすることにより競争に勝とうとする戦略。
ヤマダ電機の戦略ポジション
ヤマダ電機はコスト・リーダーシップ戦略の代表的な例と言えます。コスト・リーダーシップ戦略は他社よりも低いコストをいかに実現するかに焦点が置かれます。
コスト・リーダーシップ戦略の具体例としては、規模の経済の実現、経験曲線効果の活用、仕入れ価格やオペレーションコストの削減などが挙げられます。ヤマダ電機の場合上記に挙げた具体例を全て体現している点が強みです。
ヤマダ電機の強みは家電量販店業界の構造にもあります。家電量販店は電化製品を大量に販売するお店ですが、どの店で家電を購入しても同じ商品である、つまり、商品の差別化ができないということになります。
商品の差別化ができないということは、商品自体の差別化戦略がとれないことになります。さらに、販売する対象(事業ドメイン)が”家電”という点にあり、これ以上ドメインを細分化することも難しく、集中戦略もとりずらくなります。
結果的に、消費者に違いをアピール点が”価格”に絞られ、業界全体が低価格化指向、つまりコスト・リーダーシップ戦略をとることになります。
コスト・リーダーシップ戦略は、経営資源が豊富な強者にのみ有効な戦略で、弱者がこの戦略をとるとうまくいきません。業界No1のヤマダ電機がコスト・リーダーシップ戦略をとり、かつ下位の企業も同様にコスト・リーダーシップ戦略をとった場合、勝機は強者であるヤマダ電機にあります。
家電量販店業界の低価格化でしか差別化できないという業界の構造がヤマダ電機には有利に働いているのです。
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