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サイゼリヤについて
サイゼリヤは埼玉県吉川市に本社を置く外食企業。イタリアン・チェーンレストラン『サイゼリヤ』を展開。創業者は正垣泰彦、現在の経営者(取締役社長)は堀埜一成。
イタリア・チェーンレストラン『サイゼリヤ』を関東、関西、中京地区を中心に800店舗以上を展開。海外でも30店舗以上を展開する。低価格帯のイタリアンメニューを取り揃え、若年層やファミリー層から支持を受ける。
コスト・リーダーシップ戦略
コスト・リーダーシップ戦略とは、ポーターの基本戦略のうちの一つで、業界全体の広い顧客をターゲットにし、他社のどこよりも低いコスト実現をすることにより競争に勝とうとする戦略。
サイゼリヤの戦略ポジション
サイゼリヤはコスト・リーダーシップ戦略の代表的な例と言えます。コスト・リーダーシップ戦略は業界全体の広い顧客をターゲットとし、他社のどこよりも低いコストを実現することに焦点が置かれます。
サイゼリヤは創業以来、徹底した低価格路線を歩み成長を遂げてきました。
若年層やファミリー層を主なターゲットとし、イタリア料理をおいしく低価格で提供することを軸にし、多くの消費者の支持を受けてきました。
コスト・リーダーシップ戦略で重要な点は、いかに他社よりも安く優れたサービスを提供するかにあります。サイゼリヤは徹底した効率化とシステム化を図ることで他社よりも低いコストを実現することに成功しています。
サイゼリヤの低価格路線を支えているのが徹底した効率化とシステム化です。福島県に100万坪の自社農場を保有し、収穫直後野菜が休眠する温度(4℃)ですぐに保管し輸送するコールドチェーンシステムを構築。新鮮な野菜をすぐに加工し、店舗に配送できるシステムを構築しています。
さらにサイゼリヤは品種改良までも着手しています。数千の種から栽培してもっとも良い品種を選んだり、より生産性の高い四角いレタスの開発などさらなる効率化・システム化を推し進めています。
サイゼリヤの強みはやはりこうした効率化とシステム化にあります。生産から消費に至るまでの様々な過程を効率化・システム化することで驚くような低価格を実現しています。近年の外食チェーンではこうした効率化・システム化は当たり前になってきましたが、サイゼリヤほど徹底したシステム化を図っている企業はあまり見受けられません。
サイゼリヤの特徴的な点は創業者の正垣氏をはじめ、理系学部出身者が多い点です。入社試験でも論理的思考を問われるというサイゼリヤは、調理の作業工程はもちろん、店内清掃から野菜がもっともおいしく食べられるために保管する温度までも数値化しています。
サイゼリヤの値段の安さはこうした徹底した効率化・システム化に下支えされています。さらに、このように細分化されたシステムは日々改善を加えられ、より安く、より効率的なものへと進化してゆきます。サイゼリヤの強みはまさに、こうした徹底した効率化と改善の繰り返しの中にあると言えます。
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